乾癬の治療
未だに原因が明確に解明されていないので、これといった治療方法はありません。 そのため乾癬の治療とは、完治というより症状を和らげるものです。
現在は、乾癬の「状態・範囲・部位・程度・合併症があるかないか」などを考慮した上で治療方法が決定される場合が多いようです。 更に、患者さんの生活環境や年齢に合わせて治療を進めていきます。 つまり人によって、治療方法が全く異なるのです。
多くの場合「外用薬と内服薬」、 もしくは「光線治療」が施されるのが一般的なようです。
乾癬は「炎症角化症」に属する代表的な皮膚疾患です。 つまり、「炎症」と「角化症」の治療を施す必要があるのです。
皮膚の「炎症」を抑える治療に有効だとされている薬や治療法
- ステロイド外用剤
- サイクロスポリン内服薬
- メソトレキサート内服薬
- 紫外線治療
一方、「角化症」の薬や治療法に関しては、
- ビタミンD外用剤
- レチノイド内服薬
- 紫外線治療
そして、合併症を伴う場合には、必要に応じて
- 非ステロイド系消炎鎮痛剤
- 抗生物質
を使用される場合もあります。
重症の場合には、入院治療が施されるようですが、 原因が解明されていないということは、 残念ながら完治を約束できる決定的な治療法がまだ無いということでもあるため、 乾癬の治療法は多様なのです。