類乾癬とは
類乾癬(るいかんせん)は乾癬と病名がついていますが、「尋常性乾癬に似ているものの乾癬ではない」と言うややこしい病気です。乾癬同様類乾癬の正 確は発症原因、メカニズムは判明されていませんし、出現する発疹を表面から見ただけでは一般的な乾癬症状と区別できません。 ただし医療機関で調べると発疹部に集まっている白血球のタイプが乾癬とは違うことが分かります。症状の重症度が増すと汎発性膿疱性乾癬のように入院治療が 必要になりますから、できるだけ早い段階で皮膚科専門医が在籍している医療機関で診て貰うべきです。初診は皮膚科、もしくは皮膚泌尿器科が適切です。
症状
同じ類乾癬でも症状の現れ方によって滴状(てきじょう)類乾癬と局面状(きょくめんじょう)類乾癬の2タイプに分けられます。違いは発疹のサイズで す。 滴状類乾癬の場合、赤い発疹が出る範囲は大体1cm前後です。表面に垢が浮き出てガサガサしているのが特徴的で、多少盛り上がって見える場合もあります。 一旦発症すると赤斑は中々消えませんが、新しいのと古い発疹が同じ範囲に出現します。基本的に痒みも痛みも発生しませんが、発疹が古くなると白斑を残した り色素沈着を引き起こしてしまいます。 一方局面状類乾癬の場合、5cm程度の滴状よりもサイズが大きい大型発疹に見舞われます。発疹症状だけではなく、同時に皮膚の萎縮が確認されるようなら菌 状息肉症(きんじょうそくにくしょう)と言う悪性リンパ腫に移行している恐れもありますから油断できない状態です。